学園側と対立してプレハブに立てこもる学生。彼らはあくまでも身内で妥協なく議論を展開する。あまりに長い議論の一部を捉えているので話の流れは見えて来ないが、学園側が折れるまで占拠を続ける気だ。ところが学園側は不気味に沈黙したまま時が流れる。兵糧攻めだ。若者達は時間を失うに従って現実に引き戻される。それぞれ生活の為にバイトをしなければならないし、養って貰っている者は親が心配する。 当時、体制への抵抗を掲げて抵抗する個人の側からドキュメントを撮っていた小川組だが、この作品を冷静に見ると、皮肉にも学生運動の幼稚さが感じられる。